2017.4.15買取情報【十二代今泉今右衛門/色鍋島/ぐい呑み/酒器/陶磁器】

十二代今泉今右衛門(1897~1975)による色鍋島更紗文ぐい呑みです(共箱)。1947年に12代今右衛門を襲名し、生涯を通して近代色鍋島の復興に尽力した名工です。鮮やかな発色が美しい作品です。

今泉今右衛門

いまいずみいまえもん/2017年現在は14代が継承

江戸期より350年以上続く肥前有田の窯家。

1610年代に日本で初めての磁器が有田で焼かれ、
その後1640年代には中国より赤絵(色絵)の技法が伝わり、
その頃より初代今右衛門も赤絵付に携わっていたとされています。
17世紀後期には有田皿山の窯元は150軒前後で、
赤絵屋は寛文年間に有田内山に11軒(後に16軒)を集結し赤絵町が形成され、
鍋島藩の保護のもとに置かれました。
その中でも最も技術の優れた今泉今右衛門家が藩の御用赤絵師として指名され、
藩窯の色絵付を下命されました。
鍋島藩窯では、市場に全く出さない献上品・贈答品・城内用品の磁器を制作させるため、
藩主の命を受けた「陶器方役」として優れた陶工31人を選び造らせ、
色絵付は今右衛門家が行いました。
赤絵の調合・技術については一子相伝の秘法として現代まで伝えられ、その卓越した技術は、国の重要無形文化財保持団体の認定を受けています。
2017年現在においては十四代(2002年襲名)が「色鍋島」の技術の伝承を担っています。

十二代今泉今右衛門

十二代(1897~1975)は敗戦の混乱の中、1948年に襲名しました。
その後「色鍋島」が無形文化財に指定されるなど今泉今右衛門の地位を確立させ、生涯を通して近代色鍋島の復興に力を注ぎました.

銀座・大雅堂美術では今泉今右衛門酒井田柿右衛門、宮川香山、中里太郎右衛門、香蘭社陶磁器の買取り・鑑定について随時ご相談承っております。お手元のお品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。