2017.8.10買取情報【純銀花瓶/恩賜財団/恩賜財団紋入純銀花瓶/美術工芸/骨董】

恩賜財団紋入りの純銀製花瓶をお買取致しました。恩賜財団は明治天皇による「済生勅語」により創設された慈善事業団体です。恩賜財団の記念品として特注された純銀製の花瓶財団の紋が施されています。しっかりとした重量のあるコンディション良好のお品です。

銀製品について
日本の銀製品は江戸期からの金工技術に支えられ、
宮本商行、服部時計店、ミキモト、和光、上田、サムライ商会、
鴻池、尚美堂、生駒時計店など、工芸美術的価値が高い銀製品を制作・販売していた一流の工房や宝石商が多く存在しました。

銀製の品物には刻印が記されています。銀製品といってもその純度は様々です。
刻印からその純度や生産国、作られた時代などをある程度判別することが出来ます。
また工房名やマークの刻印がある場合、ブランド価値としてプラス要素になる場合があります。

純銀/スターリングシルバー
スターリングシルバー (sterling silver)純度92.5%で、
一番一般的で流通量が多い銀です。
純度が高すぎると金属として強度が低くなるので、強度を保つために合金にして仕上げます。
英国ではライオンのホールマーク(hallmark)がスターリングシルバーの証です。
英国以外では925、SILVER925、STERLING SILVERなどの刻印が使用されています。

ブリタニアシルバー(Britannia Silver)純度950(95.0%)の銀です。
フランスでは多くみられ、ミネルバと呼ばれる女神の刻印やの刻印が使用されています。
(ただし同じようなマークで800SILVERの場合もあるので、見極めが難しいところです。)

ドイツでは800SILVERと言われる純度が少し低めのものが一般的です。

銀メッキ(SILVER PLATE)
スターリングシルバーの製品と銀メッキの製品ではまったく価値が異なります。
SILVER PLATEとの記載があることもあれば、無表記の品も見受けられます。
英国ではシルバープレート製品には
EPNS ( electro plated nickel silver ) 、
Sheffield Silver ( silver plate on copper)という刻印が見られます。
EPNS はニッケルに銀メッキをかけたで1850年頃から作られています。
Sheffield Silver は銅に銀メッキをかけた物です。

銀製/SILVER
日本の銀製品で、銀製またはSILVERの刻印で特に純度記載のないものは
銀を使用していることを表してはいますが、純銀の保証はありません。

銀座・大雅堂美術では一般的な純銀製の工芸美術品ほか、宮本商行服部時計店、ミキモト、和光、上田、サムライ商会、鴻池、尚美堂、生駒時計店等の有名工房による戦前の純銀製品、工芸美術品の買取・鑑定について随時ご相談承っております。お手元の作品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。