2017.6.7買取情報【ドーム/Daum/アール・ヌーヴォー/ガラス工芸/西洋アンティーク】

フランスのアール・ヌーヴォーを代表するドームのガラス作品茄子の花文鉢です。ガラス素地に異なった色を溶かし込み、表面には酸化腐食彫り(アシッド)の技法とエナメル彩を用いて美しい茄子の花を描いています。高い技術と芸術性を兼ね備えた美しいガラス作品です。

ドーム兄弟(Daum Frères)

エミール・ガレと並び、アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家
兄 オーギュスト(Auguste Daum, 1853~1909)
弟 アントナン(Antonin Daum, 1864~1930年)

1880前後~兄弟はフランス東部のナンシーで父親が経営していたガラス工場のガラス製造事業に参加。
1889年 パリ万国博覧会に、ドーム工房はテーブルウェアなどを出品。
1891年 ドーム工場でも装飾工芸ガラスを制作する部門を設置。美術工芸品としてのガラス生産を開始。
1894年 ナンシーおよびリヨンの博覧会で金賞を受賞。
1897年 ブリュッセル万国博覧会にて金賞を受賞
1900年 パリ万国博覧会出品、ガラス部門で大賞(グランプリ)を獲得

アール・ヌーヴォーを代表するガラス工房としてその地位を確立させ、
その後ドーム社は今日に至るまで時代の流行に対応し、操業を続けてます。

ドーム兄弟が使用した特徴的な技法としては、
「ヴィトリフィカッシオン」と呼ばれる粉末色ガラスを素地に付着させる技法や、
透明ガラス層の間に色ガラスを挟み込み彫刻を施す
「アンテルカレール」(1899年に特許を取得)があります。

美しいアール・ヌーヴォーのガラス作品は現在でも大変人気があり、
マーケットでは高値で取引されています。

銀座・大雅堂美術ではドームエミール・ガレ、ルネ・ラリック、ワルター、アルジー・ルソー、ルイス・ティファニーなどのアール・ヌーヴォー、アールデコの工芸美術品の買取り・鑑定について随時ご相談承っております。お手元のお品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。