2017.6.10買取情報【マイセン/四大元素/ フィギュリン/ケンドラー/陶磁器/西洋アンティーク】

高級磁器の最高峰ドイツのマイセン窯フィギュリン「寓意 四大元素(火)」。マイセンの歴史上もっとも才能高き造形師ケンドラーによるモデル。少年がホットチョコレートをつくっている一場面です。細部まで手抜きのない繊細な造形と絵付けが大変美しい作品です。描かれた少年の美しいマスクにペインターの力量を感じます。底部に窯印有り。18Cに制作された貴重なオールドマイセンです。

マイセン(Meissen)

ドイツ・マイセン地方で300年の歴史を誇る高級白磁窯です。

1709年にザクセン選帝侯アウグスト2世は
ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーに命じて
西洋における初めて磁器生産に成功。
1710年ドレスデンに「王立ザクセン磁器工場」を設立、
それが「国立マイセン磁器製作所」となり現在に至っています。

贋作防止のため、マイセンの陶磁器には
交差した二本の剣のトレードマークが1723年から用いられており、
刃や鍔の傾きなどは年代によって違いがあります。

食器類のほかフィギュリンや陶版画など作品は多岐に及び、
磁器の肌の美しさと丁寧なハンドペイントの絵付け
高く評価されています。

【造形師 ケンドラー

マイセンの歴史上もっとも才能高き造形師といわれ、
マイセン造型の基礎を築いたのがヨハン・ヨアヒム・ケンドラー
(Johann Joachim Kndler/1706~1775年)です。

15歳でドレスデン宮殿の宮廷彫刻師の弟子となり、1730年に宮廷彫刻師、
1731年にはマイセン工房の型師に、そして1733年に主任型師になります。
原型製作者(モデルマイスター)として活躍し、
マイセンの名声を高めるのに大きく貢献しました。

特にスワン・サービスとよばれる豪華なディナー・セット、
イタリア喜劇の登場人物をモチーフとした磁器のフィギュリンは、
当時のロココ趣味を反映した秀作で、近世の陶磁史に大きな影響を与えました。
ザクセン侯アウグスト3世の計画した「日本宮殿」のために
多くの等身大の動物像も手がけますが、
それらは残念ながらオリジナルの状態では現存していません。

銀座・大雅堂美術ではマイセンアウガルデン、セーブル、ロイヤルコペンハーゲン、ベルリンKPMなどの西洋陶磁器の買取・鑑定について随時ご相談承っております。マイセンアンティーク~現代の品まで幅広く取扱いしております。お手元のお品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。