2017.10.4買取り情報【エミール・ガレ/紫陽花文シャンピニオンランプ/アール・ヌーヴォー/ガラス工芸/西洋アンティーク】

フランスアール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家エミール・ガレ(Emile Galle)紫陽花文シャンピニオンランプです。ふっくらとしたシェードと脚のシャンピニオン(きのこ)シェイプのランプです。被せガラス酸化腐蝕彫り(アシッド)で紫陽花が描かれています。光の加減で幻想的に色合いが変化するアール・ヌーヴォーのランプは、実用品としても人気の高いアンティークです。

エミール・ガレ(Emile Galle)/1846-1904

ドーム兄弟と並びフランスのアール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家
ガレの作品はガラス製品のほか陶器・家具など幅広い分野に及んでいます。
多種の技法を用いたガラス作品とジャポニズムの影響を受けた独特のデザインは、
現代でも高い評価を受けており、日本でも高値で取引されています。

【略歴】

1846 フランスロレーヌ地方ナンシーで誕生。生家は陶器と家具の工場を経営。
1866~1867 マイゼンタールのブルグン・シュヴェーラー社 (Burgun, Schwerer & Cie.) のガラス工場でガラス製造の技術を習得。
1877 父の工場の経営継承。
1878 パリ万国博覧会にて、銅賞を受賞(陶器)。
1884 装飾美術中央連盟主催「石木土そしてガラス」展にて金賞を受賞。
1886 ナンシーの自宅近辺に建設した工房で製造を開始。
1889 パリ万博ガラス部門でグランプリ、陶器部門で金メダル、家具部門で銀賞を受賞。装飾工芸家として国際的な評価を得る。
1898 「マルケトリ技法」「パチネ素材」で特許を取得。
1900 パリ万博にて再びグランプリを獲得(ガラス・家具)。
1901 「エコール・ド・ナンシー(ナンシー派)」会長に就任。
1903 パリのルーブル宮マルサン館で開催されたナンシー派展に出品。
1904  58歳にて逝去。

ガレ亡き後も工房は存続し、エッチングによるカメオ彫り製品を主に製造。

1914~18年 第一次世界大戦中に一時製造を中止。
1918 娘婿のポール・ペルドリーゼによって製造を再開
1931 会社解散

銀座・大雅堂美術ではエミール・ガレドーム・ナンシー(ドーム兄弟)、オールド・バカラ、ワルター、アルジー・ルソー、ルネ・ラリックなどのガラス工芸美術品の買取り・鑑定について随時ご相談承っております。お手元のお品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。