あやしい絵展@東京国立近代美術館
桜も見頃になってきました。本日ご紹介するのは皇居隣接の北の丸にて開催中の企画展です。近隣散策も楽しめそうです。
会期:2021/3/23(火)~ 5/16(日)
時間:9:30-17:00
※金・土曜は9:30~20:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし3/29、5/3は開館)、5/6(木)
会場:東京国立近代美術館
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※4月11日(日)まで常設スペースにて美術館の春祭り2021を開催中。春らしい展示内容が楽しめるようです。
明治期、あらゆる分野において西洋から知識、技術などがもたらされるなか、美術も西洋からの刺激を受けて、新たな時代にふさわしいものへと変化していきました。このような状況のもとで生み出されたさまざまな作品の中には、退廃的、妖艶、グロテスク、エロティックといった「単なる美しいもの」とは異なる表現がありました。これらは、美術界で賛否両論を巻き起こしつつ、激動する社会を生きる人々の欲望や不安を映し出したものとして、文学などを通して大衆にも広まっていきました。本展では幕末から昭和初期に制作された絵画、版画、雑誌や書籍の挿図などからこうした表現を紹介します。
上村松園の《焰》や《花がたみ》、鏑木清方《妖魚》、甲斐庄楠音《横櫛》、橘小夢《安珍と清姫》、秦テルヲ《血の池》等、美しく強烈な「あやしさ」をそなえた作品が多数出品されます。また、安珍・清姫伝説、「高野聖」等の魅力的な「あやしい物語」や、アルフォンス・ミュシャ、ダンテ・ガブリエル・ロセッティ、オーブリー・ビアズリー、エドワード・バーン=ジョーンズ等、日本の画家達に影響を与えた西洋美術の作品もあわせて紹介されます。
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