2017.3.28買取り情報【マイセン/meissen/レッドドラゴン/蓋物/陶磁器/西洋アンティーク】

西洋陶磁器における最高峰といわれるマイセン窯レッドドラゴン蓋物です。
赤と金彩で、東洋で縁起の良いとされる「鳳凰」、不死を表すといわれる神秘的な幻獣「龍」、そして「吉祥文」という象徴的な文様が繊細な絵付けで描かれているアンティーク作品です。バックスタンプから1824~1850頃の作品であることが判ります。

マイセン(Meissen)

ドイツ・マイセン地方で300年の歴史を誇る高級白磁窯です。

1709年にザクセン選帝侯アウグスト2世はヨハン・フリードリッヒ・ベトガーに命じて西洋における初めて磁器生産に成功。
1710年ドレスデンに「王立ザクセン磁器工場」を設立、それが「国立マイセン磁器製作所」となり現在に至っています。

贋作防止のため、マイセンの陶磁器には交差した二本の剣のトレードマークが1723年から用いられており、刃や鍔の傾きなどは年代によって違いがあります。

食器類のほかフィギュリンや陶版画など作品は多岐に及び、磁器の肌の美しさと丁寧なハンドペイントの絵付けは高く評価されています。

今回紹介しましたドラゴンシリーズは、ザクセン候にしてポーランド国王になったのアウグスト強王をはじめ、歴代の王が望んだ東洋の龍をモチーフとしたパターンです。朱赤が1918年まで宮廷以外で使用することを厳しく禁じられていたため、同じ柄で黒、黄色、緑、などのカラーバリエーションが生まれました。レッドドラゴンは、1730年頃にマイセンにもたらされた中国伝来の図案で、皇帝のシンボルでもありました。蓋上部の鳳凰は皇帝と皇后の富と権力のシンボルで、円を描いて「永遠」を表現しています。

銀座・大雅堂美術ではマイセンベルリンKPM,ロイヤルコペンハーゲン、セーブル、アウガルデンなどの西洋陶磁器の買取り・鑑定について随時ご相談承っております。お手元のお品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。