2022.10.18買取情報【村瀬治兵衛/秀衡碗/吸い物椀/漆器/茶懐石/古道具】
二代村瀬治兵衛の秀衡吸い物椀一式を買取りました。平安時代末、奥州平泉の藤原秀衡が京より職人を招聘し地元産の漆と金をふんだんに使って器を作らせたのが起源といわれる秀衡塗。菱形金箔の秀衡文様と子孫繁栄や豊作を願う草花文様を配した縁起の良い意匠が「金・黒・朱」漆で描かれています。日本の伝統美を感じさせる格調高いお品です。
◆村瀬治兵衛(むらせ じへい)◆
名古屋の木地師の名門であり、代々名を襲名している漆芸作家。
・初代
1897年(明治30年)代々の木地師の家系に生まれ、漆芸
魯山人の塗師・木地師として椀を作成。
その後、東京からの注文が増え、1951年(昭和26年)一家で東京へ移動。
昭和51年 には 二代に代を譲って治庵と名乗り、陶芸の茶碗制作を開始。
・二代目 村瀬治兵衛:本名喜三郎
1927年(昭和2年) 名古屋市生まれ/ 愛知県立工業学校図案科卒
1951年 東京に転居 1964年 木地師として六代目を継承。
根来塗を得意とし、1976年昭和51年 二代目治兵衛を襲名。
・三代目 村瀬治兵衛:本名 治
1957年昭和32年東京生まれ/東京都立芸術高等学校卒業
1980年昭和55年東京造形大学美術学科彫刻専攻卒業
卒業後、代々の家業である木地師・塗師に従事
2001年(平成13年)3代目治兵衛を襲名、木地師として7代目を継承。
銀座・大雅堂美術では村瀬治兵衛ほか、川北良造、小森邦衛、灰外達夫、黒田辰秋、角偉三郎、音丸淳、音丸耕堂、中野孝一などの漆器や蒔絵、茶道具の買取・鑑定について随時ご相談承っております。お手元のお品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。