2019.6.1買取情報【長谷川潔/マニエルノワール/メゾチント/版画/絵画】
大正~昭和期に版画家として活躍した長谷川潔のマニエルノワール作品「飼いならされた小鳥(西洋将棋など)」を買取りました。構図の美しさや技術の高さに加え、「黒の版画家」の異名を持ち、黒の色調や濃淡にこだわり続けた作者ならではの芸術的な世界観を感じさせる作品です。
◆長谷川潔(はせがわきよし)◆
1891~1980/洋画・版画家/神奈川県横浜市生まれ
1918年渡仏し、様々な銅版画の技法を習熟。特にマニエール・ノワールと呼ばれる古い版画技法を復活させ、独自の様式として確立させたことで有名。
※マニエルノワール(黒の技法/仏語)はメゾチント(伊)とも呼ばれています。
【略歴】
1891 神奈川県横浜市に生まれる。
1911 菱橋洋画研究所に入り黒田清輝に素描を学び始める。
1912 本郷洋画研究所に入り岡田三郎助、藤島武二に油絵を学び始める。
1913 自画自刻の創作板目木版画や木口木版画・銅版画を製作し始める。
1916 広島晃甫(広島新太郎)、永瀬義郎と共に日本版画倶楽部を結成。
1918 渡仏
1935 フランス政府からレジオン・ドヌール勲章を受章。
1964 フランス芸術院コレスポンダン会員。
1966 フランス文化勲章を受章。
1967 勲三等瑞宝章
1980 フランスにて逝去
銀座・大雅堂美術では長谷川潔他、藤田嗣治、田中保、川島理一郎、岡田三郎助、小磯良平、荻須高徳、香月泰男、有元利夫、梅原龍三郎、浜口陽三などの買取り・鑑定について随時ご相談承っております。お手元のお品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。