2021.6.26買取り情報【エミール・ガレ/Emile Galle/ファイアンス/施釉軟質陶器/西洋アンティーク】
フランスの工芸家エミール・ガレ(Emile Galle)のファイアンス色絵アレクサンダー文トレイを買取りました。ガレの初期の作品にはこのような施釉軟質陶器(ファイアンス)の傑作が多く存在します。後に多くのアール・ヌーヴォーのガラス作品を生み出したガレの原点ともいえるマニアックな作品です。
◆エミール・ガレ(emile galle)◆
フランス/1846~1904
ドーム兄弟と並び、アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家。
作品はガラス製品のほか陶器・家具など幅広い分野に及び、
陶器・家具のデザイナー、アートディレクター、企業経営者としても活躍。
ガラスのみならず、多方面にわたる装飾工芸家としても大変評価されています。
1893年にフランスのナンシーに工房を開設し、
1889年のパリ万国博覧会では絶賛を浴びています。
多種の技法を用いたガラス作品とジャポニズムの影響を受けた独特のデザインは、
現代でも高い評価を受けています。
◆ファイアンス◆
施釉陶器の総称。古代エジプトのケイ酸質の施釉陶器とヨーロッパ近世の錫釉陶器の2種に分類されます。ファイアンスの名称は,ルネサンス期以降イタリアのマヨリカ陶器生産の一大中心地ファエンツァの地名に由来。16世紀以後、イタリアのマヨリカ焼きの影響を受けてアルプス以北で焼成され、オランダのデルフト、フランスのヌベール、ムスティエ、ルーアン、ドイツのニュルンベルク、ハナウ、フルダ、ベルギーのアントワープなどに主要な窯が開かれました。
銀座・大雅堂美術ではエミール・ガレ他、ドーム(ドーム・ナンシー)、ルネ・ラリック、ミューラー、ワルター、アルジー・ルソーなどアール・ヌーヴォー及びアール・デコ期のガラスや陶磁器の工芸美術品の買取・鑑定について随時ご相談承っております。お手元のお品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。