2024.1.16買取情報【デルフト陶器/色絵瓢形瓶/徳利/18世紀/西洋陶磁/陶磁器/西洋アンティーク】


18世紀デルフト陶器色絵瓢形瓶を買取りました。花器や徳利にも適した人気のあるサイズです。中国の磁器を模すべく17世紀から制作が始まったデルフト陶器は18世紀には最盛期を迎え、中国の明の染付や日本の古伊万里を思わせる名品を生み出しています。軟質陶器にたっぷりとした釉薬を使用した独特の肌合いと東洋風に描かれた文様が大変味わい深いお品です。

デルフト陶器(Delfts blauw)

オランダのデルフトおよびその近辺で、16世紀から生産されている陶器。白色の釉薬を下地にして、スズ釉薬を用いて彩色、絵付けされる陶器で、日本ではデルフト焼とも呼ばれています。

オランダ黄金時代の17世紀初頭、オランダ東インド会社により輸入された中国磁器は富裕層に人気を博していました。しかしながら明の皇帝逝去により中国磁器のヨーロッパへの輸入が途絶えると、オランダの陶器職人たちは中国磁器の模倣制作を開始します。17世紀半ば~18世紀半ばまでのデルフト陶器には、ヨーロッパで発展したデザインとともに、中国磁器独特のデザインの影響が色濃く見受けられます。1700年頃にはスズ釉薬の上にエナメル顔料を用いた絵付けをする工房も生まれ、質・量ともに大きく発展していきました。しかしながら18世紀になると、デルフト陶器はイギリス製磁器に押され、往時の勢いを失っていくことになります。

現在のオランダで、往時から続いている窯元は、1594年創業のフリースラント州の王立ティヒラー・マッカム工房と、1653年創業の王立デルフト陶器工房 (en:De Koninklijke Porceleyne Fles) のみとなっています。

銀座・大雅堂美術ではデルフト古陶・デルフトタイル・デルフト陶板他、アウガルデン、ベルリンKPM,セーヴル、ロイヤルコペンハーゲン、ヘレンド、リヤドロ、ドルトンランベス、古伊万里などの西洋陶磁器・古陶磁・アンティークの買取・鑑定について随時ご相談承っております。マイセンアンティーク~現代の品まで幅広く取扱いしております。お手元のお品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。