2017.11.29買取情報【ダルジャンタル(D’ARGENTAL)/サン・ルイ(SAINT LOUIS)/アール・ヌーヴォー/ガラス西洋アンティーク】
ダルジャンタル(D’ARGENTAL)のアール・ヌーヴォーのガラス花瓶を買取りました。美しいブルーにチューリップらしき花が描かれたすっきりと美しい作品です。ダルジャンタルはサン・ルイガラス工場のブランドの一つで、19世紀末~20世紀初頭にアール・ヌーヴォーのガラス作品を製造していました。サン・ルイはバカラ(Baccarat)と双璧をなす歴史あるクリスタルガラスのブランドです。
◆ダルジャンタル(D’ARGENTAL)◆
1767年創業のサン・ルイ(SAINT LOUIS)ガラス工場のブランドのひとつ。
1880年から1910年にかけて生産されたアール・ヌーヴォー調の製品に「d’Argental」の刻銘が見られます。カメオ・グラスや色被せカット・ガラスが当時の主流製品。
「ダルジャンタル」とはサン・ルイガラス工場の敷地の古地名で、現名は「サン・ルイ=ミュンツタール」。一時期は、ガラス工芸作家となるミューラー兄弟も勤務していたそうです。
◆サン・ルイ(SAINT LOUIS)◆
バカラ(Baccarat)と並び称されるクリスタルガラスのハイ・ブランド。
繊細かつ華麗なデザインのクリスタルはすべてがハンドカットで制作され、
その伝統と職人技は17世紀より多くのファンを魅了してやみません。
現在はHermès (エルメス) グループに所属。
【サン・ルイの歴史】
1586年 フランス・ロレーヌ地方にて前身のミュンツタール・ガラス工房として創業。
1767年 ルイ15世から聖王ルイ9世にちなんだ“Saint-Louis”の名称を受け「サン・ルイ王立ガラス工房」へ社名変更。
1781年 無色透明のガラスより透明度の高い鉛を含んだクリスタルの開発に成功。
王立科学アカデミーから「サン・ルイ王立クリスタル工房」という呼び名を与えられます。
1829年 「サン・ルイ・ガラスクリスタル株式会社」設立。
1870年代~ 第一次世界大戦でロレーヌ地方はドイツの支配下になり、ガラス製造を中止。
戦後~ ロレーヌ地方がフランス領となりクリスタルガラス製造を再開。
現在は、フランスの高級ブランドHERMÈS(エルメス)のグループの一員として
格式高いクリスタルガラスを世に生み出しています。
銀座・大雅堂美術ではダルジャンタル、サン・ルイ他、バカラ、クリストフル、ルネ・ラリック、ミューラー、ピュイフォルカ、ティファニーなどのアール・ヌーヴォー、アールデコの工芸美術品の買取り・鑑定について随時ご相談承っております。お手元のお品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。