2018.1.24買取情報【ドーム/Daum/アール・ヌーヴォー/ガラス工芸/西洋アンティーク】
フランスのアール・ヌーヴォーを代表するドームのガラス工芸作品 シクラメン文蓋物です。蓋の側面には美しい花柄の金彩が施され、ガラス表面には酸化腐食彫り(アシッド)の技法とエナメル彩でシクラメンの花が描かれています。ガラス素地には異なった色を溶かし込み、美しい色彩のグラデーションが表現されており、高い技術と芸術性を兼ね備えた美しいガラス工芸美術品です。
◆ドーム兄弟(Daum Frères)◆
エミール・ガレと並び、アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家。
兄 オーギュスト(Auguste Daum, 1853~1909)
弟 アントナン(Antonin Daum, 1864~1930年)
兄弟はフランス東部のナンシーで父親が経営していたガラス工場のガラス製造事業に参加。
その後パリ万国博覧会に出品を重ね、高い評価を受けるようになります。。
アール・ヌーヴォーを代表するガラス工房としてその地位を確立させ、
その後ドーム社は今日に至るまで時代の流行に対応し、操業を続けてます。
作品のサイン“Daum Nancy”から「ドーム・ナンシー」と称されることもあります。
ドーム兄弟が使用した特徴的な技法としては、
「ヴィトリフィカッシオン」と呼ばれる粉末色ガラスを素地に付着させる技法や、
透明ガラス層の間に色ガラスを挟み込み彫刻を施す
「アンテルカレール」(1899年に特許を取得)があります。
美しいアール・ヌーヴォーのガラス作品は現在でも大変人気があり、
マーケットでは高値で取引されています。
銀座・大雅堂美術ではドーム他、エミール・ガレ、ルネ・ラリック、ミューラー、ワルター、アルジー・ルソー、バカラ、ルイス・ティファニーなどのアール・ヌーヴォー、アールデコの工芸美術品の買取り・鑑定について随時ご相談承っております。お手元のお品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。