2017.5.21買取情報【鈴木蔵/志野焼/人間国宝/陶磁器】
鈴木蔵(すずきおさむ)の志野丸皿です。共箱。箱蓋裏側には「流旅転生ノ内」との記載があります。鮮やかな発色の赤と力強い造形。迫力ある景色を楽しめる作品です。
鈴木藏は1994年(平成6年)に「志野」の人間国宝(重要無形 文化財技術保持者)に認定されている志野焼の第一人者です。
◆鈴木蔵(すずき おさむ)◆
陶芸家 1934(昭和9)年~
岐阜県土岐市生まれ
美濃焼の産地に生まれ、釉薬の研究者であった父親の手伝いをする中で基礎を学び、その後荒川豊蔵や加藤土師萌などに師事。
桃山時代から継承されてきた陶芸技法である志野の研究に励み、その技法を体得。
1994(平成6)年には荒川豊蔵に次ぎ、二人目の「志野」の重要無形文化財保持者に認定されています。
独立当初からのガス窯専一の焼造法を取り入れ、現代のエネルギーを肯定し、焼成時の偶然性をできる限り排除することにより、自身の創意の行き届いた作陶を続けています。茶碗や花器などの茶陶と食器など「用の器」を中心とした制作を行っています。
1934 岐阜県土岐郡駄知町(現・土岐市)に生まれる。
1961 第10回現代日本陶芸展で朝日新聞社賞第一席を受賞。第8回日本伝統工芸展で日本放送協会会長賞受賞.。
1962 プラハ国際陶芸展でグランプリ受賞。
1982 日本陶磁協会賞金賞。
1983 Japanese Ceramics Today―Masterworks from the Kikuchi!アメリカ・スミリニアン・イギリス・ヴィクトリア・アンド・アルバートに出品
1985 個展「流旅転生」会席用食器を一式・展示@「菊池ゲスト・ハウス虎ノ門」
1994 重要無形文化財「志野」の技術保持者に認定される。
1998 パリにて「鈴木藏展」開催(主催:朝日新聞。パリ、三越エトワール)。
2000 日本工芸会陶芸部会長及び、常任理事となる。
2006 「鈴木藏展」(岐阜県現代陶芸美術館)。旭日中綬章受賞。
2010 第 3 回智美術館大賞現代の茶展にて優秀賞受賞(菊池寛実記念 智美術館)。
2010 「流旅転生 鈴木蔵の志野展」菊池寛実記念 智美術館
銀座・大雅堂美術では鈴木蔵他、荒川豊蔵、加藤土師萌、加藤卓男、石黒宗麿、富本憲吉、加藤孝造など陶磁器・人間国宝作品の買取・鑑定について随時ご相談承っております。お手元のお品のご売却をお考えの際には是非ご一報ください。